感謝の気持ち。
ニューオーダー前日の話ですが、
16時半頃に東京のハーレー乗りの方から電話がありました。
ニューオーダーに向かう道中、名古屋で故障したので見て欲しいとの事で、
クラッチが切れなくり、調整しても少し走るとすぐに切れなくなるとの事。
電話で症状を細かく聞き、考えられる原因となる箇所のパーツは探してみますが、
絶対に治るという保証はない旨を伝え、うちに持って来てもらうか、この際諦めて東京に送り返すか、お客さんに一度考えて、連絡くださいと言って電話を切りました。
レッカー業者に一度運んだものを治らないのでじゃあ東京に送ってくださいと言って、
分かりましたと言ってくれるレッカー業者さんは皆無と言っていい程ありません。
最悪治らなかった時は電車で東京まで帰ってもらい、また電車で取りに来てもらう事になってしまうので、もし自分だったら嫌だなって思いますよね。
暫くすると電話があり、電話の対応もすごく気持ちよかったので、治らなくてもいいので
プライドロックさんで是非観て下さい。最悪電車で東京からまた取りに来ます。
ただ着くのが19時頃になってしまいますが、それでも迷惑でなければお願いします。
と言われたので、
僕は、分かりました。考えられる部品を探して用意しておきます。と言って電話を切り、
パーツを探して到着を待ちました。
バイクが到着して直ぐに、考えられる箇所を点検。
スローアウトベアリングの破損かと思っていたのですが、そうではありませんでした。
ミッションオイルを抜いてみると、オイルが全然入ってないし、キッカーカバーを開けて中身を点検してみると、プシュロッドもクラッチ調整スクリューも削れまくりで、
オイルが入ってないことの原因による、プシュロッドの異常摩耗だと考えられました。
ロッドも年式違いで短いのが入っていて、アジャスタスクリューもかなり減っていた為、プシュロッド周りのパーツを車体の年式に合わせて全て交換しました。
ミッションのオイル切れで他がイカれていないかもチェックし、
全てのギヤが入り、異音も無かったので組み付けました。
オイルを入れて試乗してもらい、バッチリになった所で時間は21時を過ぎた頃でした。
ホテルの予約もしていないとの事だったので、神戸は明日にして、
今日は名古屋を楽しんで来ますと言って帰られました。
無事に東京に帰れたかな？と思っていたのですが、
先日お礼の手紙とお酒を送っていただきました。
無事に帰られた様で安心しました。
何よりわざわざ感謝の手紙まで頂いて、すごく嬉しかったです。
サラリーマンは仕事をする対価として給料をもらう。それは当たり前のことですが、
この業界はお金を頂いているのに、お客さんから感謝される事が多いです。
調子良くなったよ、カッコ良くなったよ、本当にありがとう。
そう言って頂けるだけで、僕はこの業界で仕事をしてて、幸せだなって思います。
すごく気持ちのいい、すごく嬉しい手紙でした。
こちらこそ、本当にありがとうございました。
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