ケース、ヘッド、マウント修理。
現在分解しているアイアンです。
バラした際に、都度各部を確認するのですが、
今回は３カ所問題点がありました。
クランクケース左側、トランスオイルのドレン部分ですが、
リコイルを入れ込んであるのですが、
取り外す際にボルトがスムーズに緩みませんでした 。
よく見てみると、リコイルが綺麗に入っておらず、
それで無理矢理ボルトを突っ込んであった為、
両サイドにクラックがありました。
面もボコボコに変形してしまっています。
リコイルを取り外し、
溶接する箇所を削り込み、
TIG溶接していきます。
一度リコイルのサイズでタップを立て直し、
面研。
リコイルを入れ直します。
スムーズに入る様になりました。
分解時ヘッドガスケットに液体ガスケットが大量に塗ってありましたが、
おそらくこれが原因でヘッドの取付部のオイル漏れが直らなかった為でしょう。
何故かは分かりませんが、フロント側だけ、
オイルラインの穴を大きくする加工がしてありました。
ガスケットと比べてみても、大きさの違いが一目瞭然ですよね。
こんなに大きな穴が開いていて、オイルライン外側の面も殆ど残っていません。
しかもオイルライン外側、ヘッド面に筋が外側に入っていました。
まずはオイルライン外側の押さえる面を大きくする為、
溶接で肉盛りし、
溶接で小さくなったオイル穴を広げる加工をして、
機械加工で平面研磨して高さを合わせました。
溶接前の写真を撮り忘れてしまいましたが、
エンジンマウントブラケットにもクラックがあった為、
溶接して、面研し直しておきました。
古いバイクなので、壊れる事は仕方ない事だと思います。
でもちゃんと直してあげれば、まだまだ走れますからね。
プライドロックでは、分解した際に細部まで点検し、
万全の状態に仕上げる努力をしています。
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